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昭和59年発行
発行所 財団法人東京大学出版会
解説書付き
王陽明(王守仁)の思想や生涯について詳述したもので、日本における陽明学研究の重要な資料となっています。
陽明学は、明代の儒学者王陽明によって創始された学派で、「心即理」「知行合一」などの理念を特徴とします。この学派は、実践的な倫理哲学として中国のみならず日本でも大きな影響を与えました。特に江戸時代には多くの武士や学者が陽明学を学び、その影響は幕末の思想や行動にまで及びました。
『陽明世傳』は、王陽明の生涯や思想の展開を時系列で追いながら、彼の哲学的な考えや実践的な行動を詳しく紹介しています。特に、陽明の「知行合一」の理念がどのように形成され、実践されたのかを理解するために重要な資料となっています。
また、この普及版は、専門的な研究書に比べて一般の読者にも分かりやすいように書かれており、陽明学を初めて学ぶ人にも手に取りやすい内容となっています。具体的なエピソードや王陽明の著作からの引用も多く、彼の思想がどのように現実の問題に適用されたのかを具体的に学ぶことができます。
古本です。特有の経年劣化等は予めご了承ください